文化財巡りのすゝめ
本サイトでは、日本全国の国宝・重要文化財をマップでご紹介しています。 その数なんと13,000件以上!文化財といえば、京都や奈良が思い浮かぶかもしれませんが、本サイトをご覧いただければ分かる通り、魅力ある文化財は日本全国にあふれています。 「文化財マップ」を通して、ぜひ身近な文化財を探してみてください。
文化財の楽しみ方
文化財の楽しみ方は人それぞれです。文化財の多くは美術品として高い価値を有しています。五重塔の構造美、刀剣の刃文の美しさ、琳派絵画の凛とした姿など、その「美」に惹かれる方もいらっしゃるでしょう。
文化財は歴史の証人でもあります。古文書や書籍はもちろんのこと、藤原道長が造らせた仏像、織田信長が所有していた刀剣、千利休が所持していた茶碗などなど…。悠久の時を越えて、歴史上の偉人たちの存在に触れられるのも文化財の魅力の一つです。
国宝を全部見たい!自分の県の重要文化財を巡り尽くしたい!といったスタンプラリー的な楽しみ方もあるかもしれません。
歴史や美術に詳しくなくても大丈夫です。文化財を自由に楽しんでみてください。
文化財巡りのマナー
公共の博物館・美術館に所蔵されているものだけではなく、文化財にはお寺や神社、個人が所蔵しているものも多いです。
お寺や神社の文化財を巡るときには、神社の本殿や仏像など、それぞれの文化財が単なる美術品ではなく、信仰の対象であることに注意し、リスペクトを忘れないようにしましょう。
また江戸時代の民家や町屋、近代建築などの文化財では、文化財そのものが現役の住まいであることもあります。このような文化財は特にマナーを意識して見学しましょう。
写真撮影・SNSへのアップにも注意が必要です。仏像は宗教上、またはその他の理由から、撮影禁止の場合が多いです。前述の個人宅になっている文化財についても、プライバシーへの配慮が大切です。
文化財にはデリケートなものも多いです。むやみに触ったり、光を当てたりしないようにしましょう。
マナーが守られないと、文化財が公開されなくなったり、撮影ができなくなったりすることもあります。
文化財を未来に繋ごう
文化財の継承にはさまざまな課題があります。
文化財を維持していくためには、莫大な修理費・維持費がかかります。文化財を修理するための伝統技術の継承や、修理材料の確保も課題となってきています。少子高齢化や地方の過疎化によって、地域のお寺や神社が支えられなくなってしまったり、資料館が閉館してしまったりもしています。地域で守りきれなくなった文化財は博物館に収蔵されることもありますが、その収蔵スペースにも限界があります。
皆さんが文化財に関心を持つことは、文化財を守る第一歩になります。「文化財マップ」を通じて、一人でも多くの方に、文化財の魅力に気づいていただけたら幸いです。
文化財マップ運営 2024年12月28日
https://bunkazai-map.colour-field.jp/