文化財マップ

文化財マップ

文化財マップをリリースしました

このたび、本ウェブサイト「文化財マップ」をリリースしました。

このサイトは、たくさんの方々に文化財を身近に感じてもらおうと作成したものです。

このマップを通して、私たちはみなさんに文化財に関心を持っていただきたいと思っています。それが日本の宝である文化財を未来に繋ぐ第一歩になると考えているからです。

みなさんは自分の街にある文化財を知っていますか?「文化財」と聞くと、なんだか難しそうで自分とは縁遠い存在に感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。ですが、現在までに国宝に指定されている文化財の件数は1,100件以上、国指定重要文化財に至っては12,000件以上もあります。京都や奈良、鎌倉の社寺や、上野の国立博物館だけではありません。日本という国には価値ある文化財が溢れているのです。このサイトで日本中を埋め尽くすアイコンを見れば、どれだけ日本中に文化財が溢れているのかがよくお分かりいただけると思います。

しかしながら、人々と文化財との心理的な距離は必ずしも近くはありません。自分の街にどんな文化財があるのかを知っている人は多くはないでしょう。私はその原因の一つとして、どこにどんな文化財があるのかを知る術が少ないからなのではないかと考えました。そこで作り始めたのがこの「文化財マップ」だったというわけです。

文化財を未来に繋ぐためには、単純にお金が必要です。しかしながら、文化財を持っているお寺や神社、博物館などが、必ずしも資金に恵まれない時代になってきました。あの法隆寺ですら、クラウドファンディングでお寺の維持費を集めなければならない。そんな時代になりつつあります。ジャンルは異なりますが、上野の国立科学博物館がクラウドファンディングでコレクション維持のための資金を募ったことは記憶に新しいでしょう。最近では文化財の修繕費をクラウドファンディングで集めるのもスタンダードになりつつありますが、法隆寺や国立科学博物館くらいの知名度があればまだしも、地域の小さなお寺や神社が修繕費を集めるのは容易なことではありません。

また、多くの文化財はお寺や神社が所有していますが、地方の過疎化による檀信徒、氏子の減少、人々の宗教離れによって、所有している文化財どころか寺社そのものの維持すらも難しい状況になりつつあります。中には所有する文化財を売却してしまって、なんとか形を維持しているところもあります。日本の宝である文化財は今、危機的な状況にあるのです。

私たちはこの問題にとても危機感を持っています。微力ながら、問題を解決するためのお手伝いがしたい。その願いが結実したものがこの文化財マップです。文化財を守ることはみなさん一人ひとりが、少しでも関心を持つことから始まります。初詣先の社寺を探してみたり、週末のお出かけ先を考えてみたり、文化財から新しい地域の魅力を発見してみたり。みなさんが自由に楽しくご活用いただけたならば、これほど幸いなことはありません。

今後のロードマップ

2023年12月(今回のリリース)

  • 初回リリース
  • 「彫刻」「建築」セクションの国宝、重要文化財を掲載

2024年1月 予定

  • 「絵画」セクションの国宝、重要文化財を掲載

2024年3月 予定

  • 残りのセクション「工芸品」「書跡典籍」「古文書」などを掲載

そのあと

  • 「建築」セクションの文化財について、地図上で位置を表示(航空写真と重ね合わせる)
  • 会員登録機能
  • 見たい文化財を「お気に入り」として保存する機能(会員登録機能)
  • 訪れた文化財を保存して、あとで見返せる機能(会員登録機能)
  • 表示速度の改善

(リリース予定は変更される可能性があります)

今後とも、「文化財マップ」をよろしくお願いします。

文化財マップ運営 2023年12月28日

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